シンポジウム

I2CNER Division Lead Principal Investigator, Director co-organize internationally-acclaimed 2012 International Hydrogen Conference

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開催日時

2012年9月9日(日)午前12:00 〜 2012年9月12日(水)午前12:00

 
(左)P. Sofronis 所長

(右)Dr. B. Somerday

 

2012年International Hydrogen Conferenceが9月9日~12日にアメリカ、ワイオミング、モランのジャクソン・レイク・ロッジにおいて開催されました。ジャクソン・レイク・ロッジはグランド・ティートン山脈を見渡すことのできる、壮大なグランド・ティートン国立公園に位置しています。本学会は、1973年以降、1975年、1980年、1989年、1994年、2002年、2006年の6回に渡り、この場所で開催されています。

本学会は、過去の出席者や技術文献における本学会での発表論文の引用数からわかるように、さまざまな材料における水素影響に関するトップレベルの会議と言えます。今回は、4日間に渡り、世界各国から水素と材料に関する著名な研究者を招き、新しい研究発表と討議を行うとともに将来の水素研究プロジェクトについて議論が行われました。

 

 


Opening Session

 

9月9日(日)、学会はDr. Somerdayの開会あいさつによりスタートし、まずはこの分野で最も著名であるGerberich教授(ミネソタ大学)及びKirchheim教授(グッティンゲン大学)による招待講演が行われました。Gerberich教授は水素の影響に関する歴史的評価及び将来性について研究発表を行い、Kirchheim教授は、最近開発されたdefactant conceptと呼ばれる熱力学解析に基づいた一般的な水素誘起欠陥生成及び水素によって増大する欠陥の移動性について議論を行いました。さらに、Katie Randolph氏(米国DOE燃料電池技術プログラム所属)による水素インフラ実施における重要な争点についての招待講演で初日が終了しました。

 

翌日からのテクニカル・セッションでは、Jadar Furtado(エア・リキード)、Richard Gangloff(ヴァージニア大学)、Velentin Gavriljuk(G.C. Kurdyumov Institue for Metal Physics)、Jorg Neugebauer(マックスプランク研究所)、杉村丈一(九州大学)、Neeraj Thirumalai(エクソンモービル)、津崎兼彰(物質・材料研究機構)、Kim Verbeken (ヘント大学)等、さまざまな分野の著名な科学者による招待講演が行われました。

 

4日間の出席者は160名に及び、研究者55名による研究発表及び100名によるポスター発表もあわせて開催されました。研究発表の内容は、水素環境における変形、摩擦、金属疲労、破砕への影響、水素分解、水素拡散、トライボロジー、ポリマーにおける水素の影響、水素材料の相互作用モデル解析等、非常に多岐に渡るものでした。

 

今回の学会は、カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER)の主任研究者で米国サンディア国立研究所の所属するDr. Brian Someday及びI2CNE所長でありイリノイ大学教授のPetros Sofronisによって企画・運営され、エア・リキード社、米国機械工学学会(ASME)、エクソンモービル社、I2CNERの共催を得て開催されたものです。 

 

 

 


(左)松田助教

(右)R. Kirchheim 教授


日本人参加者

ポスターセッション

(左)Ms. J. Dalhaus

(右)Ms. H. Utamaru


懇親会

Jackson Lake Lodge