Carbon Neutral Energy Alliance
再生可能エネルギーをもとにしたエネルギーシステムへの抜本的な転換には、理学、工学、社会科学の複数分野にまたがる異なる専門知識の集結が必要となります。
I²CNERは、国内6機関と連携し「2050年カーボンニュートラル」⇒CO₂排出ゼロ社会の実現を目指しています。
Alliance
連携機関
北海道大学 触媒科学研究所
北海道大学触媒科学研究所(ICAT)は、1943年の触媒研究所の設立に遡り、1989年に触媒化学研究センターとして、さらに2015年に今日の触媒科学研究所として改組されました。現在の組織は、革新的触媒の開発と学理追究を担う基礎研究系8部門、応用研究を担う開発系1部門に加え、准教授等をリーダーとする6つのクラスターで構成されます。触媒に関連する諸分野(触媒化学、表面科学、理論化学、有機化学、高分子化学)において基礎的な研究を推進しつつ、柔軟かつ戦略的に外部との連携を組織化して、カーボンニュートラル社会の実現等の社会的課題を解決するための分野横断的な研究にも積極的に取り組んでいます。
東京科学大学 InfoSyEnergy研究/教育コンソーシアム
2019年11月、本学に設立したInfoSyEnergy研究/教育コンソーシアム(ISE)では、新たなエネルギー社会の構築に向けて、AI解析やデータ科学を融合した“ビッグデータ科学”を、カーボンニュートラルに貢献するエネルギー技術の要素研究・システム研究に活用し、デジタル化による持続可能な低炭素・脱炭素エネルギー社会への転換を目指しています。現在、20を超える企業、6の国内外の公的機関ほか、16の世界トップ大学が会員・連携機関として参画しています。
ISEの産学連携研究部門では、会員機関との共同研究、会員に向けた研究イベント開催や情報提供を行うとともに、会員参加の研究会や検討会での議論を通じ、カーボンニュートラルに向けた提言・提案を社会に発信しています。
一方、教育部門では、将来のエネルギー社会の変革・デザインを担う博士課程学生の養成を目標に、文科省の卓越大学院プログラム事業の支援の下(2020年度採択)、エネルギー・情報卓越教育院を立ち上げました。エネルギー関連のきわめて広範な学理を俯瞰的に理解し、実社会で活躍できる「マルチスコープ・エネルギー卓越人材」の輩出を目指しています。
理化学研究所 環境資源科学研究センター
理化学研究所 環境資源科学研究センター(CSRS)は2013年の設立以来、植物科学、ケミカルバイオロジー、触媒化学、バイオマス工学の異分野融合によって、持続的な社会の実現に向け取り組んでいます。
持続可能な開発目標(SDGs)および温室効果ガス排出ゼロを目指す「パリ協定」を指標とし、環境問題や食料問題の解決に資する新しい研究分野となる「環境資源科学」の確立を目指して、6つのフラッグシッププロジェクト「革新的植物バイオ」「共生・環境ソリューションズ」「代謝ゲノムエンジニアリング」「先進触媒機能エンジニアリング」「新機能性ポリマー」「先端技術プラットフォーム」を推進しています。
次世代研究者の育成も積極的に進めながら、環境資源科学研究センターは、環境負荷の少ない「モノづくり」を理念に「課題解決型」研究で、人類が健康で豊かな生活を送ることのできる持続的社会の実現に貢献します。
東北大学 材料科学高等研究所
東北大学材料科学高等研究所(AIMR)は、世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)の支援を受け、革新的材料の創製によって社会に貢献することを目指して2007年に創設されました。以来、材料科学を中心に世界的研究者が集結してトップレベル研究を推進するとともに、学問分野を超えた連携・融合研究も実現しています。2012年には、異なる材料系に共通な普遍原理を見出すべく、数学-材料科学連携を開始し、純粋から応用に渡る幅広い数学者が材料科学者とアンダーワンルーフで研究することで新たな学術基盤を整えました。その後2017年には、国際頭脳循環を加速・拡大するため新たに設置されたWPIアカデミー拠点のひとつとして認定されました。
現在、このWPIアカデミー拠点としての学術基盤をさらに強化するとともに、最先端の計測・計算技術などとも連携して現実の技術分野に展開することで、真に社会に貢献する材料創製の実現を目指しています。また、2022年10月には、AIMRの学術基盤を水素科学や次世代創蓄電材料やデバイスなどのGX関連研究に展開するとともに、国内外の研究機関や産業界との連携を強化するために、「水素科学GXオープンイノベーションセンター」も設置しました。
物質・材料研究機構 統合型材料開発・情報基盤部門
私たちの世界は様々な「物質」で構成されていますが、その中で私たちの生活を支えているものが「材料」です。その材料も、大きくは有機・高分子材料、無機材料に分類でき、無機材料はさらに金属材料とセラミックス材料とに分けられます。
石器時代から産業革命を経て現代まで、人類の発展はこの材料の進歩とともにありましたが、近年では、地球規模の環境や資源問題の解決手段のひとつとしても注目が高まっています。NIMSはその物質・材料に関する研究に特化した国立研究開発法人として、「明日を創る材料研究」をテーマに、未来を拓く物質・材料の研究に日々取り組んでいます。
統合型材料開発・情報基盤部門 (MaDIS)は データ駆動で材料研究を加速することを目的に組成されました。様々な材料課題にデータ駆動手法を適用して、その有効性を確認しています。新しいデータ駆動手法の開発も行っています。さらに、これらを支える材料データプラットフォームの開発を実施しています。私たちは、データ科学、計算科学、理論及び実験を融合させ、物質・材料研究開発のあり方を革新し、研究開発のスピードを大幅に加速させることを目指しています。
熊本大学 産業ナノマテリアル研究所
熊本大学産業ナノマテリアル研究所 (IINa) は、国内で初めての二次元ナノマテリアルに特化した研究所として、学内の二次元ナノマテリアル研究者群と旧・パルスパワー科学研究所を融合して2020年4月に設置されました。二次元ナノマテリアルの応用研究は今後さらに発展すると期待されており、本研究所はナノシートや表面・粒界に関係した二次元ナノマテリアル研究をコアとして基礎から応用、さらには実用化に向けた特殊合成プロセスの研究開発等を集中して行い、基礎研究だけでなく産業イノベーションを起こす成果の創出に取り組んでいきます。研究所には、二次元ナノマテリアル研究を推進させるための総合研究設備や、パルスパワー科学研究所が保有していた爆発実験施設やバイオエレクトリクス研究施設といった特殊合成プロセス施設を有しており、学内だけでなく、他大学・企業の研究者にこれらの施設・設備を提供していきます。