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2016.11.04

辻健准教授らの論文が学術誌『Interpretation』に掲載されました

辻健准教授CO2貯留研究部門 部門長)らの論文が、米国石油地質家協会(AAPG)と米国物理探査学会(SEG)が共同出版する学術誌『Interpretation』に掲載されました。

 

■ 内容

CO2地中貯留では、モニタリングで貯留したCO2の挙動を把握する必要がある。そのモニタリングでは、「繰り返し地震探査」が一般的に用いられている。この方法では、地震探査を繰り返して実施し、CO2圧入前と圧入後の結果を比較することにより、貯留層内のCO2の分布を知るものである。この繰り返し地震探査は有効であるが、億円単位のコストが必要となる。それが故に不連続的に(数年間隔に)繰り返し地震探査を実施するのが現実的であり、突然のCO2の漏洩や誘発地震に対応できない可能性がある。

本研究では、微動ノイズを使って、貯留したCO2を連続的にモニタリングする手法の開発を行った。ベルゲン大学の協力のもと、ノルウェーのスピッツベルゲン島で取得された微動データを用いて解析を行った。この島では将来のCO2地中貯留に向けて、水の圧入試験が実施され、その時に取得された微動ノイズを使った。解析の結果、圧入井周辺で発振される微動ノイズを使えば、人工震源を用いた高価な地震探査データと同等のデータを、微動ノイズだけを使って構築できることが分かった(図1)。

 

一方で、微動ノイズに時間変化があると、その変化がモニタリングの結果に影響を与えることも分かった。つまり、微動ノイズを用いたモニタリングでは、ノイズ源が安定的に存在している必要がある。この結果を受けて、本研究部門では、微動を安定的に発信する装置の開発を行っている(Ikeda et al., 2016, doi:10.1016/j.ijggc.2015.11.030)

 

 

 

                                                                (図1)

   

論文: Using seismic noise derived from fluid injection well for continuous reservoir monitoring

著者: T. Tsuji, T. Ikeda, T.A. Johansen, and B.O. Ruud

DOI: 10.1190/INT-2016-0019.1, 2016.

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